研究室の概要

機械部材・部品に用いられる材料に要求される性能は様々です。本研究室では、金属(や合金、金属間化合物)、セラミックス、プラスチックに加え、これらの材料を巧みに組み合わせる複合化技術を駆使し、それぞれの材料単独では得られない特性を発現させ、多様なニーズに応える機械材料を創出すべく研究を行っています。特に、CMC(Ceramic Matrix Composites)と呼ばれる航空機ジェットエンジンのタービンブレード用材料、自動車・航空機・インフラ構造物に用いられる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)といった高性能・軽量材料の強度発現メカニズムや複雑怪奇な物理的損傷•破壊、化学的劣化の過程を定量的に理解し、社会実装を加速させるべく研究を行っています。そのために、特殊環境での実験技術・評価解析、複合材料の製造プロセスや複雑な破壊現象を理解するためのハイスループット計測、CAEによる応力•ひずみの解析や材料プロセスのマルチフィジックスシミュレーション、部材の寿命や性能予測に向けマテリアルズインフォマティクスや画像処理、機械学習を活用する試みに取り組んでいます。

長期的な視点に立ち、既存材料の限界を超えた新たな材料を生み出す基礎研究も行っています。既存の枠組みに囚われない新しい発想が必要であり、材料力学や破壊力学、損傷力学だけでなく、熱力学や流体力学、情報科学といった分野横断的な取り組みを行っています。


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ニュース・お知らせ

  • 大野(M2), 谷口(M2)が愛媛大学城北キャンパスで開催された日本機械学会年次講演大会で講演しました. (2024/9/9)
  • 村口(M2), 田中(M1), 谷口(B4)が東北大学内のナノテラスの設備を利用して実験を行いました.  (2024/7/31)
  • 井上(PI)が横浜国立大学で開催されたJSPSのR055委員会の研究会にて講演しました. (2024/7/26)
  • 大学院入試(内部選考)が実施されました.(2024/7/5)
  • JAXA/ISASの惑星大気突入環境模擬装置を利用した実験を7/1-7/5に実施しました.
  • 細胞医薬に関する研究提案が科研費挑戦的研究(萌芽)に採択されました. (研究代表者: 上村真生准教授, 期間2024-2026年)
  • 熱防御システムに関する研究提案が科研費挑戦的研究(萌芽)に採択されました. (研究分担者, 期間2024-2026年)
  • 井上が2023年度の東京理科大学優秀研究者奨励賞を受賞しました. (2024/3/27)
  • 2023年度の卒業式が執り行われました. (2024/3/18)
  • 3Dプリンタを利用した連続繊維強化CMCの製造法に関する研究提案が公益財団法人JKAの助成事業に採択されました(2024/3/18)
  • 日本セラミックス協会2024年度年会@熊本大学黒髪キャンパスで講演を行いました(B4萩原, B4高橋, B4津金澤, 2024/3/15). 
  • 井上が日本学術振興会R055委員会 第5回研究会「次世代若手キックオフ」に参加し研究紹介をしました. (2024/3/5-6)
  • ハイエントロピーセラミックスの設計に関する研究提案が科研費基盤研究Bに採択されました.(研究分担者, 期間2024-2026年)
  • 機械学習を用いたセラミックス系複合材料の強度予測に関する研究提案が科研費基盤研究Bに採択されました.(代表, 期間2024-2026年).
  • 9名の新B4が研究室に配属されました.2024年度は20名体制になりました.メンバーを更新しました.(2024/3/18)
  • 3名の修士論文審査、8名の卒業論文審査会が無事終了しました. 
  • M&P2023にて大野(M1)が発表した講演が若手優秀フェロー賞に選出されました(2024.1.23)

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